マルマークとシューマリック

音色

マルマークは、倍音が少なく華やかな音色が特徴です。絶対音に近いので、他楽器との合奏に適しています。シューマリックは、倍音を多く含んだ伝統的な音色(ハンドベルの起源である教会の鐘に近い音色)が特徴です。

イングリッシュハンドベルの正規輸入代理店である聖文舎さんのホームページで、両メーカーの音色を聴き比べることができます。

価格

イングリッシュハンドベルはベル一つで数万円する非常に高価な楽器で、キャスティング(鐘の部分)が大きい低音になればなるほど価格も上がります。

3オクターブ(C4~C7)の価格は、以下のとおりです。(聖文舎さんのホームページより、2016/03/01時点での価格)

マルマーク:税別価格1,654,400円
シューマリック:税別価格1,914,000円

マルマークとシューマリックはともにアメリカからの輸入品で、価格は為替レートに左右されます。正確な価格は楽器店にお問い合わせ下さい。

メンテナンス

マルマークは、調整・修理などが市販のプラスとマイナスのドライバーを使ってほとんどできるので、メンテナンスが簡単です。一方、シューマリックは、メンテナンスに専用の工具が必要です。この工具は購入時にケースの中に同梱されています。無くさないように注意しましょう。

私がマルマークを選んだ理由

私は、学生の時にシューマリック、短大でハンドベルを指導していた時にマルマークを使用していました。そして、個人でハンドベルチームを作る際に購入したのがマルマークの3オクターブで、それを現在も使用しています。

【マルマークのハンドベル】
マルマークのハンドベル

マルマークを選んだ理由は、華やかな音色に惹かれたことに加えて、ハンドル(握り手)がピアノの鍵盤の色と同じく、白鍵の音は白色、黒鍵の音は黒色に色分けされていて、演奏する際にわかりやすいからです。

一方、シューマリックは、ハンドガード(握り手の付け根部分)がピアノの鍵盤の色と同じく、白鍵の音は金色、黒鍵の音は黒色に色分けされていますが、ハンドルは全て黒色です。

ハンドベルの演奏経験が豊富な方にとっては、ハンドルの色分けは特に重要でないと思いますが、当時の私のように初心者や子供のチームを指導する予定のある方は、マルマークを購入されることをお勧めします。